奥 寛雅Hiromasa Oku教授

高速画像処理,高速光学デバイス
1998年 東京大学理学部物理学科卒業
2003年 東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻博士課程修了,博士(工学)
JSTさきがけ研究員,東京大学大学院情報理工学系研究科 助手,助教,講師を経て
2014年より群馬大学学術研究院 電子情報部門 准教授,2020年 同教授.
2021年4月より群馬大学情報学部 教授,現在に至る.
研究概要
我々の周囲は人や車などが行き交う動的な環境となっており,このような環境に対応して高速かつ適応的に映像の計測や投影を行う技術を研究・開発して,次世代のメディアテクノロジーを創出することを目指している.
研究内容
- 飛翔するドローンやラリー中の球のような高速運動対象への動的プロジェクションマッピング
- 次世代のヘッドマウントディスプレイのためのミリ秒高速体積型ディスプレイ
- 100kHzオーダの液体可変焦点レンズによる高速動的撮像技術
研究内容紹介
本研究室では,状況に応じて動的に撮像や投影を制御する新たなメディアテクノロジーであるダイナミックイメージコントロール(Dynamic Image Control; DIC)を提唱しています. ダイナミックイメージコントロールの実現に際しては、画像センサ・処理要素のみならず、光学系・照明系を含むシステム全体の最適化が求められます.そのため,画像処理アルゴリズム,高速光学デバイスから撮像システムとその応用研究まで広く研究対象としている点に特色があります.
DICの応用分野としては,新たな表現が求められる映像・メディア分野,画像計測が重要な医療・バイオ・顕微鏡分野,人間に理解しやすい映像が求められるFA・ヒューマンインターフェース(VR/AR/MR)分野等の幅広い分野があります.
詳しくは研究室のwebサイトやYouTubeのチャンネルをご覧ください.
研究室webサイト: https://okulab.wixsite.com/okulab
YouTube Oku Laboratoryチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC7vJ6ckgT_bnXzKTnWMGuPQ
代表的な研究成果
・高速液体レンズ:2msで焦点距離を変更可能な可変焦点レンズ
https://okulab.wixsite.com/okulab/dynamorphlens
・1msオートパンチルト/サッカードミラー(高速視線制御機構):電動回転鏡と適切な光学系に基づいて,カメラの視線方向を3.5msで制御可能な機構と,これに基づくカメラ視野の高速かつ動的な制御
https://okulab.wixsite.com/okulab/1msautopantilt
・動的プロジェクションマッピング:動いている対象に追従するプロジェクションマッピング
https://okulab.wixsite.com/okulab/lumipen
・食べられる光学素子:食に新しい機能を付与する,寒天製や飴製の光学素子と,それによる料理への動的プロジェクションマッピングへの応用
https://okulab.wixsite.com/okulab/blank-10
・Simulfocus Imaging(複数焦点位置の同時計測):複数の焦点距離の画像を同時に計測可能なイメージング手法
https://okulab.wixsite.com/okulab/simulfocus-imaging