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国立大学法人群馬大学情報学部・情報学研究科
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学部長メッセージ

学部長からのメッセージ

高山学部長

群馬大学情報学部は、社会情報学部と理工学部電子情報理工学科情報科学コースを母体とする学部です。「人文情報」「社会共創」「データサイエンス」「計算機科学」の4つの教育プログラムを擁しています。

群馬大学「情報学部」が他大学の情報系学部と異なるのは、社会情報学部の教育プログラムを継承する人文科学分野と社会科学分野を厚くしている点です。

かつての「情報化社会」は「情報社会」へ、そして「高度情報化社会」に、さらには「高度情報社会」というように、すさまじい速度で進展しました。言語表現としてはわずかな文字数の違いに過ぎませんが、情報をめぐる新たな変化のきざしは、たちまちのうちに社会を席巻し、実体を伴った世界を形づくっていきました。それとともに、我々の日常生活もまた大きな変貌を遂げていったといえるでしょう。

とはいえ、物心がついた頃から情報機器に囲まれた環境にあり、スマホやネットなどを自由に使いこなす若いみなさんにとっては、高度情報社会とは自明の世界であり、このような物言いは、これらを経験した古い世代の人間のとらえ方に映るでしょう。しかし、未来を見据える上で、ここで少し立ち止まって、高度情報社会はどのようにもたらされたのか、そしてそれは何によって支えられているのかなどについて考えてほしいのです。「情報」という言葉の背後には、文字としては見えないさまざまな事象が存在しています。

高度情報社会においては新たな課題が次々と押し寄せています。たとえば、日常生活に関わるさまざまな業種において、日々生成、蓄積される「ビッグデータ」の存在はご存知と思います。それらをどう利活用するかという問題、その一方で、個人情報や権利などに関わるデリケートな問題も存在します。さまざまな課題をかかえつつ、高度情報社会は次のステージへと展開していくことでしょう。その際、情報やデータの精緻な分析が必要なのはいうまでもありませんが、それとともに、人間および社会にとって、それらの分析結果がどのような意義を持つのかを見定める視点も重要です。

本学部の入試は文系・理系を問わず、受験科目を選択することが可能です。それは本学部での〈学び〉の総体が文系・理系にとらわれないことも意味しています。高校生のみなさんは文系・理系のクラスに分かれて勉学に取り組んでいることと思いますが、それは受験のための便宜的な区分にすぎません。情報学部での〈学び〉によって文系・理系の殻を破り、新たな価値観と可能性を見出してください。

学部長プロフィール

高山 利弘Takayama Toshihiro

群馬県生まれ。1986年 本学教養部に赴任。
1993年 社会情報学部。2021年4月 情報学部。
専門は日本文学、言語文化。歴史文学や軍記文学をめぐるテキストの解読、説話伝承や日記・記録等をめぐる言語情報の諸問題を研究している。『訓読 四部合戦状本平家物語』(単著)、『校訂延慶本平家物語 巻二』(単著)、『同 巻七』(単著)、『軍記物語研究叢書2 軍記文学の始発――初期軍記』(分担執筆)、「祇園女御説話の方法」、「『源平闘諍録』の志向」などの著書・論文がある。

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