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国立大学法人群馬大学情報学部
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教員紹介

柴田 博仁教授

柴田 博仁
専門分野

インタラクションデザイン、認知科学

経歴

出身地: 秋田県
最終学歴/学位: 東京大学大学院 工学系研究科 博士課程 修了/博士(工学)
研究室: 10号館
所属学会: 人工知能学会 (元理事)、情報処理学会、日本画像学会 (フェロー)、日本印刷学会、Association for Computing Machinery
専門分野: インタラクションデザイン、認知科学
担当科目: 情報基盤I、コンピュータシステム、データサイエンス、情報セキュリティ、プログラミング1、基礎情報処理演習

■ 柴田研究室:https://hci-lab.inf.gunma-u.ac.jp/

■ 個人ページ:http://october7.cocolog-nifty.com/blog/

研究概要

道具次第で人は賢くもなり、愚かにもなる。人を賢くする道具を作りたい。特に興味があるのは読み書き。ICTを用いた新たな読み書きの環境構築を目指す。

研究内容

  • 読み書きを支援するICTシステムのデザインと構築
  • 読み書きへのメディアの影響を評価・分析する心理実験や調査
  • インタラクティブシステムの構築と評価

現在の研究テーマ

  • メディアが業務や研究での読み書きに与える影響の分析
  • デジタル教科書が児童の学習効果に与える影響の分析
  • 手書き活用力の診断テスト開発
  • 読書を促進させるICT環境の構築

代表的な業績

・Shibata, H. and Omura, K.: Why digital displays cannot replace paper: The cognitive science of media for reading and writing. Springer (2020). [Springer], [Amazon]
・柴田 博仁, 大村 賢悟: ペーパーレス時代の紙の価値を知る: 読み書きメディアの認知科学. 産業能率大学出版部 (2018). [Amazon]
・Shibata, H., Omura, K., and Qvarfordt, P.: Optimal orientation of text documents for reading and writing. Human-Computer Interaction, 35 (1), 70-102, Taylor & Francis, (2020, Online: 30 Jan 2018). [Taylor & Francis]

専攻分野・研究内容紹介

読み書きメディアの認知科学

文書を読む際、コンテンツ (内容) が同じであればメディア (紙、ディスプレイ、タブレットなど) は何でもよいと考えている人も多いのではないでしょうか。これまでにさまざまなメディアで読みの比較実験を行ってきた私の見解では、この認識や大きな誤りです。
確かに、先頭から逐次的に読むことが多い小説や論説文においては、紙で読んでもデジタル機器で読んでも読みのパフォーマンス (読みのスピードや理解度) に大きな違いは見られません。しかし、業務や研究の読みではデジタル機器に対する紙の優位性が顕著に示されることがわかってきました。こうした読みでは、複数の文書を並べたり、重ねたり、移動したり、ページをめくったり、テキストを指でなぞったりする行為が頻繁に行われます。現状のデジタル機器では文書操作の認知負荷が高く、思考に中断をもたらすことがあります。これが読みを阻害する要因になっているのです。
文書は「目で見る」だけのことでなく「手で読む」という側面もあります。そして、手での扱いやすさにおいて紙は抜群の威力を発揮するのです。こうした知見をもとに、現状のデジタル機器で読みを支援するには、文書の表示品質だけでなく、文書の操作性 (扱いやすさ) を向上させることが重要だと言えるでしょう。

インタラクションデザイン

認知科学や心理学の従来研究、さらには自分が行ってきた実験経験をもとに、人の知的活動を支援するソフトウェアのデザインに取り組んでいます。使い方を間違えなければ、そして使い方を工夫すれば、コンピュータは十分に「人を賢くする道具」として活用できます。
これまでに、以下のようなシステムを開発し、有用性を検証してきました。

・断片的な情報を積み木のように組み合わせて長い文章を作成する文章作成支援環境
・PCでのウィンドウ操作を効率的に行えるようにする文書ハンドリング環境
・異なるデバイス間でデータのやり取りを可能にするユーザインタフェース・デザイン
・広くて持ち運びできるVRによる知的作業環境の構築
・マルチモーダルインタフェースによる作図支援
・業務や研究での読みを支援する電子書籍リーダー

私の夢

最近、本を読むことがたまらなく好きです。以前は論文と専門書しか読まなかった私ですが、コロナ禍に入ってから少しずつ小説や論説も読むようになりました。もともとメディアの研究をしてきたのですから、読書の意義はよく理解しているつもりです。「読書が人をつくる」「読書が国をつくる」とさえ思っています。

近年、デジタルメディアの浸透により、人は深い読みができなくなったと言われています。若者の読書離れも進んでいます。本当にこれでよいのでしょうか。私の研究が読書推進の役に立てないか、と考えるようになりました。

縁があり、2020年10月に、この前橋の地にやってきました。前橋を「読書のまち」にすることを目指してみたいと思います。お年寄りによる読み聞かせに子どもが集まる社会にしたい。ベンチでの読書をありふれた風景にしたい。長居できるカフェを増やしたい。本を介して人がつながり、本を介して心豊かになる、絵に描いたような美しい世界を作りたい。

足がかりも人脈もありません。あるのは想いだけ。ゼロからのスタートです。賛同者を募ります。


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