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国立大学法人群馬大学情報学部・情報学研究科
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学部長メッセージ

学部長からのメッセージ

伊藤学部長

群馬大学情報学部は、社会情報学部と理工学部電子情報理工学科情報科学コースを基盤として2021年に設立されました。情報学部には「人文情報」「社会共創」「データサイエンス」「計算機科学」の4つの教育プログラムがあります。

群馬大学情報学部の最大の特色は、文理横断型の学際的な教育プログラムを提供している点です。一般に情報学部というと、コンピュータの仕組みやプログラミング、データベースやAI(人工知能)、あるいは統計解析などのデータサイエンスについて学ぶところと思われていますが、本学部にはそれだけでなく、文学、言語学、倫理学、社会学、法律学、経済学、経営学、環境科学といった幅広い専門科目も用意されています。

一見、情報学と関係ないさまざまな専門科目をこの学部が用意していることには理由があります。日本学術会議が2016年に公表した「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準 情報学分野」においては、「情報学とは、情報によって世界に意味と秩序をもたらすとともに社会的価値を創造することを目的とし、情報を扱う原理と技術を探求する学問である」と定義されています。「意味と秩序」や「社会的価値」とあるように、情報技術は人間が作り出す社会の中においてこそ意味をもちます。したがって、人文科学や社会科学(人間や社会のこと)も情報学にとっては不可欠の要素であると言えます。AI、IoT、量子コンピューティング、ブロックチェーン、ビッグデータなど毎年のように新しい情報技術が次々と登場して注目を集めますが、これらの技術が、私たちが暮らす社会にどのような影響を及ぼしうるのか、あるいはどのような可能性を切り開いているのか、こうしたことを考えるときに、実は人間や社会の仕組みに関する広い知識と深い洞察が力を発揮するのです。

群馬大学情報学部に進学した学生は、1年生の間は全員共通のカリキュラムで学修を進め、2年生になるときに上記の4つのプログラムに分かれていきます。自分に合った専攻や将来の進路を、授業を受講しながらじっくり考えることができるのも、この学部の特色のひとつです。

この学部の入試は、文系からも理系からも受験できるように設計されています。高校生のみなさんは文系・理系のクラスに分かれて授業を受けていることと思いますが、それは受験のための便宜的な区分にすぎません。情報学部に進学した後に高校時代とは異なるコースに進む学生も珍しくありませんし、他のプログラムの学生とともに学ぶことで、異なる専門分野から見方や考え方に触れ、自分の視野が広がる経験をもつ学生も多くいます。ぜひ本学部で文系・理系という狭い殻を打ち破り、新しい可能性を広げることに挑戦してください。

学部長プロフィール

伊藤賢一 Ito Kenichi

山形県生まれ。2001年本学社会情報学部に赴任。
2021年4月情報学部。
専門は社会学、社会情報学。情報化の進展と社会変容に関する社会理論や、青少年のインターネット利用におけるリスクとその対策について研究している。『〈私〉をひらく社会学』(共著)、「公的領域を支えるもの ― H・アレントにおける権力概念」(単著)、「小中学生におけるインターネット依存をもたらす諸要因」(単著)、ローザ『加速する社会』(共訳)などの著書・論文・翻訳がある。

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