社会の情報化が進むにつれ、ますます多種多様な情報があふれかえっている。適正な意思決定を下すためにも、また、意思決定の根拠を他の人達に理解してもらうためにも、このあふれかえる情報の中から、重要な情報を導き出し、決定を支援するための科学的なアプローチは必要であり、かつ、重要である。本講義では、科学的な問題解決の考え方や道具としてのOR/MSにおけるモデルを用いた考え方や方法をより高度に修得する。そのために、数理モデルによる問題の定式化、モデルの最適化、得られた解決案の実施と改善の過程について詳しく論じ、学生は課題を行う。
群馬大学情報学部 教授 杉山 学
開講時期:2025年4月~5月の集中開講予定
第1回オペレーション・リサーチ/経営科学の基本概念と代表的な手法
・経営科学とオペレーション・リサーチ
第2回線形計画法(1)
・線形計画法の概念と線形計画モデルの定式化
・シンプレックス法による解法
第3回線形計画法(2)
・様々な問題に対するモデルの構築方法
・シャドウプライスによる経済的分析と問題発見
第4回生産計画問題
・生産計画問題の概念
・様々な生産計画問題の定式化
第5回輸送問題
・輸送問題の概念と定式化
・輸送問題の演習問題を解く
第6回人員配置問題
・人員配置問題の概念と定式化
・人員配置問題の演習問題を解く
第7回数理計画法の応用(1)
・様々な問題に対して、数理計画モデルで表現する
第8回数理計画法の応用(2)
・データ包絡分析法(DEA)の概要
第9回数理計画法の応用(3)
・DEAの演習問題を解く
第10回数理計画法の応用(4)
・DEAによる多基準の評価問題へのアプローチ
第11回複雑な問題の計画と評価(1)
・問題の計画に対する多基準評価・総合評価
第12回複雑な問題の計画と評価(2)
・階層化意思決定法(AHP)の概要
第13回複雑な問題の計画と評価(3)
・AHPの演習問題を解く
第14回複雑な問題の計画と評価(4)
・AHPによる意思決定へのアプローチ
第15回演習問題